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私が教えた子どもたち | Factory of Dreams

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私が教えた子どもたち

カテゴリ: 上原久栄 執筆

音楽担当の上原です。

私は、みなさんがびっくりするくらい長い間、子どもたちと過ごしています。今の生徒さんのお母さんが生まれる前から(笑)

その日々は、楽しく豊かなものでした。

「教える」ことも沢山あったけれど、一緒に「楽しむ」ことや、子どもたちから「教えられる」ことも沢山ありました。

発表会やコンサートや、劇団の公演は、いつも手作りで、色んな事をやりました。色んな物も作りました。

 

今は、バレエダンサーとして活躍している浅田良和君が、小1か小2の時でした。

「動物村」のお話で発表会をやり、浅田君のグループはライオンをやることになり、彼が作詞作曲した「ライオン」の曲を歌いました。その楽譜が、今でも残っています。私は、基本的に、子どもの発想や、子どもが作った物などは、受け入れています。

また、小1になったばかりの春、劇団のミュージカルに参加し、右手と右足が一緒に出てしまっていた彼が、何と、「踊ることが楽しい」と、バレエスクールの門を叩きました。ジュニアバレエコンクールでグランプリを取って、イギリスのロイヤルバレエスクールに留学するなんて、あの当時、誰が思ったでしょう。

 

ジャズピアニスト、作曲家として、ニューヨークで活躍している宮嶋みぎわさんには、発表会のプログラムの表紙の絵を描いてもらったり、一緒に沢山の作り物を工作したり、チョコレートやキャンディの曲を作ってもらったり、彼女自身が考えてトトロの伴奏をしてくれて皆で歌ったり、楽しい思い出が沢山あります。

「先生、こんな曲作った」と、よく聞かせてくれていました。クラシックの先生からは、「向いていない」と言われた彼女ですが、その「向いていない」所が個性となって、今、活躍しています。

 

オーボエ奏者として、また、ピアノ講師として活躍中の赤城奏子さんが、小学3年生の時だったと思いますが、ミニコンサートで、サン=サーンスの動物の謝肉祭の「化石」が弾きたいと言ってきました。あなたのレベルでは無理ですと言うのは簡単だけど、せっかく弾きたいと言うのです。彼女が弾ける譜面を、彼女のために書きました。よく覚えていませんが、足りない音を、私が2ndピアノで弾いたかも知れません。覚えているのは、これをきっかけに、いつも置いて行かれそうな奏子さんが、すごく音楽が好きになって、ぐ~んと伸びたことです。

 

オリエンタルランドでダンサーとして踊っていて、今は、舞台などで踊っている花見卓也君は、年長から、ピアノを習っていて、劇団にも参加していました。

自分が納得しないと、何度でも弾き直す生徒でした。

小学4年の夏、劇団の子ども合宿(子どもたちだけで泊まって濃いお稽古をする合宿)で、踊っていた時に、何とも言えず楽しくなって、踊ることがすご~く好きになったそうです。この後は、彼は、ダンス一筋まっしぐらでした。

子どもたちを沢山みていると、こういう、芸術的エクスタシーと言えるような境地になることって、子どもでもあるのだなと思うのです。これは、男の子に多いように思います。何かをきっかけに、ぐ~っとのめり込んでいく様な感じです。それを、真剣に認め、受け入れてあげるって、とても大切だと思うのです。

 

やってみたいことがあったなら、自分が習ってみたいと思う師の門を叩いたり、憧れている所に行ってみるべきだと私は思っています。

 

彼らが、自分の道を切り開いていった物語は、それぞれにあります。機会があったら、お話したいと思います。

道を開いていく努力や、自ら出会いを求めていく姿勢はとても大切です。それが無ければ、今の彼らは無いですから。これこそが、彼らが楽しい日常の中で育ててきた「ポジティブに創造的に生きていく力」そのものだと思うのです。

私は、彼らとの楽しい日々の中で、人としての基礎、表現芸術を求めていく基礎を子どもたちに身につけさせてあげられたかなと思っています。

また、芸術家にならずとも、芸術に触れたことで、豊かな人生を歩んでいる教え子は、数知れずいます。

幼児クラスを、ヒューマンベイシスと名付けたのは、まさしく、人間としての基礎を求めてです。

 

人生は、一度しか歩むことが出来ません。子ども時代の時間を後から買い戻したりなど、出来ません。子どもに投資出来るのは、「今」なのですね。

子どもに、どう投資するかは、それぞれのご家庭で決められたら良いと思います。

併せて、このコラムの「感じる心 健康な体 創造的な脳」も、お読み頂けたら幸いです。

上原久栄

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上原久栄

担当:ピアノ・音楽全般・ヒューマンベイシス・ミュージカル

ヤマハ音楽教室講師を経て、クリエ音楽教室を主宰し、長きに亘り音楽指導に携わる 劇団クリエプロデューサー・脚本家・作詞家として、沢山の作品を書く 即興ピアニストとしても活動

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