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先生は魔女?

カテゴリ: 上原久栄 執筆

音楽を指導している上原です。

いつから言われ始めたのか、良く覚えていないのですが、先生は魔女と言われます。

相当昔からになりますが、私が手がけたものに対して、「上原マジック」と言われることもあります。私が関わる子どもたちが、魔法にかかった様に変わっていき、私は、いつも黒い服を着ていたので、魔女になったのでしょう。

魔法のメロンと、魔法のりんご

利発で発想が豊かなS君。小学校に入学した途端、学校が苦手になってしまいました。きっと彼の心に突き刺さる何かがあったのでしょう。

夏の初めになっても、なかなか学校嫌いが解決しませんでした。

明るくて、いつも笑顔だったS君が、しょっちゅう泣きべそをかいています。

ある日、私は、知人から大きくて美味しそうなメロンを頂きました。

「そうだ、S君、ちょっと待ってて。先生ね、魔法のメロンがあるから、あげるね。」

レッスンが終わったS君に、“魔法をかけたメロン”を半分渡しました。なぜ半分かというと、せっかく頂いたのですから、私も食べたかったからです。

「S君、明日の朝、このメロンを食べて学校に行ってごらん。きっと、学校が楽しくなるから。」

「ありがとう」と、S君は、嬉しそうに、メロンを持ち帰りました。

次の日は、メロンを食べて、元気に学校に行ったそうです。

 

また、ある日、ミニコンサートでピアノを弾くのがとっても心配な、Mちゃんには、魔法のリンゴを渡しました。

「明日ね、家を出る前に、このリンゴを食べるとね、魔法で、ピアノがちゃんと弾けるから。明日は、きっと大丈夫だよ。」

もちろん、Mちゃんは、ちゃんとピアノを弾くことが出来ました。

 

二人とも、これで、全てが解決したわけではありません。

自信がない人が、自己肯定をしたり、自分に自信を持つためには、小さな成功体験や、第三者からの肯定的な言葉の積み重ねが必要です。何度も何度も、少しずつ少しずつ。

周囲が、どれだけの愛を持って接するか、タイミングを見計らって冒険させるか、温かくも冷静に見守れるか、良いタイミングでぎゅっと抱きしめたり背中を押してあげられるかだと思うのです。そして、絶対に見捨てたり諦めたりしないことです。

魔法って?

魔法って・・・・・子どもたちが、自分の存在を肯定し、前を向いて進んでいける様にしてあげるために、私がしていることです。

そのためには、悲壮感無く楽しく挑戦させ、達成感を味わうためのノウハウを、指導者が持つことが大事です。勿論、子どもの多少の頑張りも必要です。「ここ」という時に、しっかりと、気持ちをサポートして、「出来た」を子どもが味わうことが大切です。

そして、一緒に「音楽の持つ楽しさ」を共有し、ここがいいね、と共感することも大事です。

先生の魔法とは、まず、“子どもの力を信じること。”そして、“テクニックを得させるためのノウハウ”と“愛”と“表現することの楽しさを共有する”ということですね。

時に、魔法のメロンやリンゴの様な、“大丈夫!!”という暗示をかけながら。

 

私が教えた子たちは、必ずピアノが上手になり、歌も歌えるようになり、自信がついて学校でも色んなものが伸びていくのです。

魔法にかかった子どもたちは、大人が思う以上に、大きな伸びをみせてくれます。

魔法って素敵ですよ。

 

Factory of Dreamsのスタッフたちは、私の教え子でもあり、この魔法を目の当たりにしながら育ってきました。彼らもまた、魔法を使って、劇団クリエの作品を作り、人を育ててきています。

私たちの“魔法のレッスン”を是非、体感してください。

上原久栄

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上原久栄

担当:ピアノ・音楽全般・ヒューマンベイシス・ミュージカル

ヤマハ音楽教室講師を経て、クリエ音楽教室を主宰し、長きに亘り音楽指導に携わる 劇団クリエプロデューサー・脚本家・作詞家として、沢山の作品を書く 即興ピアニストとしても活動

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