つくばみらい市の幼児教室(リトミック) 先生が与える音楽
少し前に、3歳~4歳の習い事という所で、「良く聴き、合わせる」というお話をしました。
ここで問題なのが、子どもたちに与えるべき音楽です。
私たちのホームページを良くご覧になって参考にしてくださっている先生方も多いようですので、そういう方の参考に、また、保護者の方々には、教室選びの参考になれば幸いです。
というのは、音が出ていれば何でも良いという訳ではないのです。
幼児は、コンサートの入場制限もありますし、なかなか生の演奏を聴く機会がありません。
ですから、毎回のレッスンで聴く「音」は、とてもとても重要なのです。これからの人生を左右するくらいに。
音感覚が出来上がってしまう幼児期に耳にする先生の弾くピアノや歌う歌が、生の音楽経験の殆どなのです。
この事実を、特にリトミックや幼児教育に携わる先生方には十分に心して頂きたいのです。
「良く聴いて」という音楽が、上質でなかったら、残念な結果になってしまいますからね。
更に、それに合わない動きを何となくしていても違和感がないなどという様なことは、避けたいですよね。
保護者の皆様は、体験レッスンに参加なさった時に、先生のピアノや歌が心地よいか、また聴きたいなと思うかは、大きな判断基準になります。
大切なお子様の将来のために、是非、良い音楽に触れられる教室をお選び頂きたいと思っています。
そして、先生方への提言です。
まず、先生のピアノが一定のテンポや拍子の中で演奏されなければなりません。
何しろ、人生で初めての生の音を与える先生ですのでね。
そして、音の配置にも気を配りたい所です。
特に左手が、密集配置で、ガシャンとならない様にしたいものです。
ピアノが弾ける先生であれば、是非、ショパンの楽譜などを見て、参考にしてくださいね。
以下に、楽譜を上げてみますね。
ベースと、それ以外の音は、離れていることに気づかれることでしょう。
特別な効果を出す以外は、低い音は乖離配置もしくは、それ以上に離れています。
ショパンと同じにいかないまでも、大いに参考になりますね。
4分音符や2分音符でしたら、左手は、オクターブか単音で弾いて、右手で音を重ねるのも、美しく響くコツです。
もう一つ、アーティキュレーションと言いますか、レガートなのか、スタッカートなのか、マルカートなのか、音のエネルギーがどう次の音につながっているのかを、自らが体の中で感じてアウトプットしなければなりません。
子どもは、それを聴いて感じて動く訳ですから。
先生方には、美しいピアノと歌を是非提供して欲しいと願っています。
軽やかで美しい音で、ステップ伴奏が弾ける様になりたい、借用和音や転調の仕方や色んな調で弾けるようになることを学びたい、色んなジャンルの音楽が演奏できる様になりたい、逆にシンプルでも生きた演奏をしたい、その様な向上心のある先生が、このコラムをお読みくださったら、是非、勉強してください。
勿論、いつでも、喜んでお教えいたします。
子どもたちの音感、リズム感、そして音楽的なセンスは、私たち与える側の技量やセンスに委ねられているのです。
ここが、それぞれが表現者として活動してきた私たちが、幼児教育に力を注ぐ理由でもあります。