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私たちの夢を叶え、これからも夢を育み続けるスタジオ ~出会い①~ | Factory of Dreams

コラム

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私たちの夢を叶え、これからも夢を育み続けるスタジオ ~出会い①~

カテゴリ: 全体・その他

Factory of Dreamsのスタジオが開講して、4月に5周年を迎えました。
私たちが初心に帰り、これからを展望するためにも、このスタジオが、この場所に設立された経緯を、2回に分けて書きたいと思います。
それは、私たちの一つの夢を叶えられた経緯でもあり、更に私たちの夢を育み続けるための、節目としてでもあります。

 

ミュージカル劇団としての劇団クリエの活動を続けていた私たちにとって、拠点となる稽古場を持つことは長年の夢でした。そのスタジオで、週末の劇団のお稽古だけでなく、様々な表現活動やレッスンが出来たらというのも、夢でした。ミュージカルは、文学や詩、音楽、お芝居、ダンス、そして、舞台セットや道具、衣裳など多様な芸術が融合されたものであり、表現芸術を包括したものでもありますので、それらを生かしながら、生業としていけたらと思っていたのです。

 

私たちの「夢」をいっぱいに詰めこんだ企画書を携えて、つくば市内の不動産屋、建築会社など、数件を訪ねましたが、訪ねるほどに、夢は遠のいて行きました。
皆が集まりやすい駅周辺は土地が高く私たちには手が届かず、郊外は市街地調整区域でスタジオを建てること自体が難しいとのことでした。

「まあ、無理ですね」と言われ続け、これが最後と、紹介されて行った所でも、丁寧に話は聞いて頂けましたが、やはり難しいですねとのことでした。

 

スタジオを持つ夢は断たれ、淋しい心を引きずりながら、以前にも行ったことがあるつくば市内の住宅展示場に足を運びました。「たとえ実現しなくても、夢を見るのはただ(無料)だから」と。

その日は、火曜日で、展示場はお休みでした。1件だけ、営業している会社があり、モデルハウスの入り口に沢山の建物の写真が載っているパネルが置かれていました。
建物の外観の写真を見ながら、その中にダンススタジオ、ピアノのレッスン室、カフェコーナーなどがあることをぼんやりと想像していました。


すると中から出て来た方が、「どうぞどうぞ、どうぞ中へ!!」と、相当強引にお誘いしてくれます。誘われるままに中に入ると、椅子を勧められ、冷たいコーヒーを出され、まるで、家を購入する予定のお客様の様な扱いでした。少し物怖じしながら語り始めた「スタジオが欲しい」という話を真剣に聞いてくださったのは、不二建設株式会社つくば営業所所長(当時)の霜田さんでした。気づいてみれば、企画書を広げ、雄弁に語っている私がいました。


「演劇か~・・・・夢があるなあ・・・・・」と、遠くを見つめながらご自身の何かを追う様におっしゃった霜田さんが、今でも私の心に残っています。
今まで訪ねたり問い合わせたりした中で、相手の心が動くのを初めて感じた瞬間でした。

 

霜田さんは、何でも建てられるという訳にはいかない市街地調整区域であっても、持って行き方によっては、可能であると言うのです。
「可能性を考えてみましょう」ということで、展示場を後にしました。

 

展示場を出て30分ほどで、霜田さんから電話を頂きました。
余りにも対応が速く、話の内容も具体的で、驚きました。
その後、資金面や規模も含めて、どうしたらその夢が叶うかという具体的な話が進んでいくことになったのです。いきなりすべてが叶う訳ではありませんが、最も叶えたい所はどこか、それをふまえて話を前に進めてくださった霜田さんには、感謝しかありません。

 

後に霜田さんから、梅園、みどりの、そしてみらい平の物件を紹介して頂きました。家賃、アクセスのしやすさで、私たちは、全く知り合いもいない、活動してきたつくばでもない、みらい平にスタジオを構えることになり、今に至るのです。

 

出会いとは、不思議ですね。
数年温めて来た夢、そして諦めようと思った夢、それが、一人の方との出会いで、1時間ほどの話で、叶うことになっていくのです。

霜田さんとの出会いを振り返る度に、私たちも、本気で一人一人の生徒さんたちと関わり、その夢を育て、叶えて行ける、そんな指導者でありたいと、改めて思うのです。
「先生に出会えて良かった!!」と、思って頂ける様な。

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