心に残っているレッスン
ダンスを担当している梅原です。
私の心に残っているレッスンのお話をしたいと思います。
私の人生で、どのくらいの数のレッスンを受けてきたでしょうか。
3歳からバレエを始め、ジャズダンスに目覚め、いろんな音楽に触れ、どんな音楽も楽しいと思えて、ノンジャンルでレッスンに励んだ日々。バレエにジャズにヒップホップ、タップにシアター。
今まで、本当に何千というレッスンを受けているはずです。
その中で、私の中に残っているクラスがあります。
NYにダンス留学している時、私は、ミシェル先生のクラスを受けていました。それは、1週間に4回のレッスンの中で1曲を仕上げるというクラスでした。
1週間の最後のクラスで、先生は、この曲をなぜ振り付けに選んだのか、どんな想いで作ったのかを伝えてくれました。
彼女の想いを聞いて、それぞれの感じたことを表現して欲しいと言いました。
先生の思い全てを理解できたわけではないし、私は先生自身ではないので、先生が表現したいものを表現しようと思ったのではなく、先生の気持ちに、そして、音楽に寄り添う気持ちで踊りました。
初めて、表現するという感覚がすっと身体に入ってきました。
言葉にできない想いを、感情を、体でダンスを通してアウトプットして表現すること、伝えること。言葉では伝わらない感情が、踊りでは表現できること。
それができた気がしました。
1曲踊り終わった時、私は泣いていました。
私は小さい頃から話すのが苦手で、感情を表に出すことが苦手でした。
踊ると言うことは、私にとって、言葉を超える表現であると、そのことに、あのレッスンで、気づいた様な気がしました。私が踊る理由は、そこにあると、今も思っています。
Dance is your gift. Keep dancing. Keep expression.
|
この記事を書いた人 最新記事 梅原美穂担当:ダンス・ヒューマンベイシス・ミュージカルニューヨークのブロードウェイダンスセンター出身 |