何かを掴めた時の感動
何かを掴めた時の感動〜ダンスクラス講師 梅原美穂〜
2年前からスタジオに通い始めた高校1年生のHちゃん。
コンテンポラリーダンスやジャズダンスをベースに、将来は踊りを職業に、と考えている子です。
「それならば、バレエは必須」と伝えたところ、ダンス中級クラスからバレエの個人レッスンに切り替えました。
この夏には1ヶ月半の単身LAダンス留学を果たし、たくさんの経験を積んできました。
「でも、やっぱりまだまだ基礎ができていないことも痛感しました」とも。
そんなHちゃん、この間のレッスンで、ターンアウトから上半身の引き上げ、同時にルルヴェ(踵をあげること)をして足を高く上げることが一本の糸のようにつながった瞬間がありました。
「すごい!!わかりました!!!」
レッスンを始めた頃は、アラベスク(足を後ろに上げる)やパッセ(ターンのポジション)でキープすら難しかった彼女が、ぐんっと成長した瞬間でした。でもそれは、レッスンを始めてすぐにできることかというとなかなか難しく、一つ一つのパーツの正しい使い方を理解し、自身の体と丁寧に向き合いレッスンを重ねてきたからこそのこと。
その努力の積み重ねが成長につながりました。
教えることを仕事にしていて、こういう嬉しい瞬間に立ち会えることほど嬉しいことはありません。
舞台出演が決まりました、お仕事が決まりました、そういう報告を受ける時も、もちろんすごく嬉しいですが、私としては、それが目的ではなく、1レッスンの小さな「できた!」の積み重ねの結果だと思うのです。
これからまだまだ成長していくHちゃんに期待しています!