音楽は立体構造?! つくばみらい市のリトミック教室・ダンス教室・ピアノ教室・ミュージカル教室
私(上原)がずっと答えを求めていたことがあります。
それは、
何故、私の生徒たちは、ピアノを楽しんでいるだけでほとんどの生徒にソルフェージュの力がついているのだろうか?
何故、見ていて気持ちの良いダンスとそうでないダンスがあるのだろうか?
これだけ長く音楽に携わっていても、この疑問の答えがなかなかみつかりませんでした。
Factory of Dreamsのスタジオを立ち上げてから、複数の先生方と、「子どもたちが生まれながらに持っているもの、後から教育によって育てられるもの」について話す機会がとても多くなり、また、このスタジオでのレッスンが5年経ったこともあり、生徒さんがレッスンを始める年齢が、音楽を捉える力に大きく関わっていることも実感するようになりました。
そして、音楽は立体構造なのだと、改めて思うのです。
音楽の構造と、音を聴く力が身に付くプロセスをお話したいと思います。
まず、タンタンタンタン・・・・・と歩いたり手を敲いたりしてみると、これが「拍」になりますね。
拍を2つ、3つまたは4つずつ括って、低い音などを入れると、これが拍子になります。
2拍子、3拍子、4拍子です。
そして、それに合わせて歌ったりメロディーを弾いたりすると、音楽を一定の秩序の中で捉えられるのです。
このタンタンタンタンという一括り毎にハーモニーを付けて行くと、更に豊かになり、音楽のイメージが広がります。
1・2・3・4の1の所で鳴る低い音に高さを付けてベースで弾き、2・3・4で鳴る軽い後打ちをギターでコードを付けて弾くと、そこに拍子とハーモニーが生まれます。
メロデーは、その上に乗っているのです。
これだけで3段構造です。
更に、対旋律(メロディー以外に入っているもう一つののメロディー)や、メロディーを伸ばしている所に入っている俗に「おかず」と言われる間を埋めるものがあったりします。
音楽は、大まかに言うと、これらで作られています。まさに、多重の立体構造です。
そして、それらを、ベース・ギター・ヴォーカルが担います。キーボードが間に入ったりもします。これにドラムが入ると、更に躍動感が増します。
そして、それらがバラバラに良く聴こえる耳を持つことが、ソルフェージュの力や、ダンスを踊っていて音を感じる力になっていくのです。
訓練しなくても出来る人もいます。が、多くの場合は、メロディは良く聴こえるけれど、その他の音は、何となくそれに付随しているものの様に聴こえているのです。
「拍」・「拍子」が聴きとれない状態で、ピアノやダンス、ミュージカルのレッスンに来る生徒さんが実に多いのです。
では、なぜ私の生徒は、音を聴く力やソルフェージュの力が付くのか?
それは、タンタンタンタン・・・・を聞いて合わせる所からレッスンが始まり、ベースが入った拍子を聴き分け表現することを毎回のレッスンでやり、更に、先生のピアノを聴いて合わせることをしているのです。
素のリズムを聴くことから始めて、先生のピアノを聴きながらそれと一緒に合わせて弾くこと、仲間とアンサンブルをして他のパートを聴くことなどが、日常のレッスンの中で自然になされているから、特に音感教育と銘打ってやらなくても、所謂音楽の基礎力がついているのだと、やっとわかって来たのです。
そして、ここが、将来大きな違いになっていくのだということにも、やっと最近気づいたのです。
今では、ダンスクラス、ミュージカルクラスでも、聴く、合わせる、合わせて動くことを毎回のレッスンでやっています。
その効果は、確実に表れています。
年齢が低ければ低いほどその効果がはっきりと感じられます。
生徒たちが、それを実証してくれています。
最近は、ヒューマンベイシス出身の生徒さんが、外のレッスンなどで「何をやってきたの?」と良く聞かれる様です。
音に対する反応や表現力が全く違うからです。
そう、それは、立体構造の音楽がちゃんと聴こえるからなのです。
これは、早ければ早いほど効果がありますので、是非、ヒューマンベイシスクラスからの受講をお勧めします。
既にその年齢が過ぎてしまっている場合も、なるべく早くレッスンを始めて欲しいです。
音楽を媒体とする表現芸術は、全て、この音楽の立体構造を聴きながら表現していくものですから。