みらい平のピアノ教室 発表会の楽譜
7月の発表会では、2台ピアノでのアンサンブルをします。
4人で8手連弾です。
これは、子どもたちのための手描きのアレンジ譜です。
B4サイズの16段、18段のこの五線紙は、長年愛用のものです。
何と、今時手書き・・・・・
こんな大変な作業、これからは、AIがやってくれるのでしょうか。
いいえ!!!!!
一人一人の生徒の顔や、友達と楽しそうに弾いている姿を思い浮かべながら書く作業は、AIには出来ないですね。
「ここは、〇〇ちゃんの聴かせどころにしよう。ちょっと難しいけれど、頑張れるかな。」
「ここは、6度の並行で△△ちゃんなら弾けるかな。それとも、□□ちゃんと分けて弾いた方が良いかな。左手は、この配置だとどんな響き方になるかな。」
「ここは、華やかに高音の16分音符を入れて、2ndが、チェロっぽくメロディーを入れたら、2人ともやりがいを感じるかな。音楽的にはどうかな。」
などなど、実にいろいろなことを考えて、生徒全員分のアレンジをしています。
時に追い込まれながらも、生徒たちが弾く姿を思い浮かべながら書くのが、実はとても楽しい時間なのです。
また、頭の中に4パート8手分の音を鳴らしながら書くことも、心充たされるひとときなのです。
この横長の五線紙は、音楽の流れが目に入るので、縦長の五線紙よりも使いやすいのです。
アナログなピアノの音が、このアナログな五線紙からは、とても良く聴こえてくるのです。
ここも、実はこの作業の大きな理由の一つで、そろそろパソコンで作業しようと思いながら、結局、今回も、手書きで書いています。
世界でたった一つの、それぞれの生徒のために書いた楽譜を使って弾いた思い出が、やがて、大切な宝物になってくれたらなあと願いながら、今日も机に向かいます。