つくばみらい市みらい平のピアノ教室 使用テキストの「こだわり」
Studio Factory of Dreamsは、みらい平駅のすぐそばです。
TXで、みどりのから3分、万博記念公園から6分、研究学園から9分、つくば駅からも12分です。
守谷から5分、柏の葉キャンパスから12分、流山おおたかの森からも15分と、沿線の各駅からとても来やすいです。
「電車だと早い!!」と、最近は、電車で通って来てくださっている生徒さんも増えています。
そんな、便利な場所にあるStudio Factory of Dreams、
どのクラスも、色んな「こだわり」を持ってレッスンをしています。
だからこそ、少し遠くても電車に乗ったり、いくつも他の教室を通り過ぎたりしてレッスンに来てくださるのでしょう。
今日は、ピアノクラスで使用しているテキストの「こだわり」について、お話したいと思います。
Factory of Dreamsのピアノクラスでは、少しピアノが弾ける様になると、メインのテキストとして、トンプソンを使っています。
それには、確固たる理由があります。
トンプソン1を眺めてみたいと思います。
このテキストで、子どもたちが、どれほど沢山の音楽的な技術やセンス、そして、楽しさ、興味、更に目を世界に広げていく素地などを身に付けられるかと思うと、ため息が出るくらい偉大な、そしてすてきなテキストだなと思います。
理由1
両手の音の配置がちゃんと考えられていて、ピアノの音が美しく響き、音のセンスが磨かれる
左手がブロックで「ドミソ~」と、汚い音をガシャーンと弾く曲が無い
最初に出て来るブロックは、「ファラド」で、3拍子の後打ちで「ウントントン」の形で出て来るので、
自然に指先に神経が集中し、きれいなブロックが弾けるように考慮されている
理由2
初期の段階では5本の指に5つの音という形が殆どで、指使いの癖がつきにくく、手の形も無理無く作ることが出来、小さな手でも弾きやすい
理由3
多様な拍子感が体験できる
3拍子、8分の6拍子、アウフタクトなど、日本人が苦手なものを初期の段階から経験できる
こちらも挿絵のヒントと共に、回る、弾む、揺れる、柔らかなビートとしっかりしたビート、タッカタッカのリズムなど体感しやすい
理由4
初期の段階から、和声的にも豊かな経験が出来る
シンプルであるにも関わらず、借用和音やその代理和音、半音階的な経過音などもあちらこちらに散りばめられていて、
小さな楽曲でありながら上質な音楽が多い
理由5
曲のイメージが明確である
タイトルや挿絵のヒントも含めて、どんな曲なのか、子供がイメージしやすいので、
「こう弾きたい」という思いも持ちやすい
指導者が音を足して弾いて聴かせたり、ワクワクする話を一緒にしたり、共感することで、更に子どもたちはイメージを膨らませられる
理由6
各ページに、非常に幅広く示唆的な説明があり、テクニックと音楽性が一体になって得られ、
子どもたちが、歴史や外の世界にも興味を持てる
理由7
各曲が短い
殆どの曲が、非常に短くシンプルなので、達成感が比較的短時間で感じられる
曲を捉える力がついているので、発表会などで長い曲に取り組むときも、逆に苦にならない
理由8
トンプソンの英語版も日本で手に入り、英語のリズムで歌える所も大きな魅力
英語で歌うと、言葉のリズムが、そのまま音楽のリズムになっていることが経験出来、本来あるべき音楽の姿が見える
機会があったら、詳述したいが、これは、音楽を理解し表現するためには、とても重要な部分であるにも関わらず、日本ではあまり重要視されていない
子どもたちが、色んなことを想像出来て、それが音楽と結びついて、その音楽のルーツや、その周囲にある風土や文化などもイメージしやすい所もこのテキストの素晴らしい所です。
しかし、そのためには、指導者の提言や共感もとても大事です。
Factory of Dreamsのピアノのレッスンでは、バイエルやピアノドリームなどは使っていません。
子どもたちにとって一生もののレッスンは出来ないからです。
長年子どもたちを教えて来て、誰が海外に出ていくか、世界を相手に音楽や表現する仕事をしていくかなんて、
子どもたちが小さい頃にはわからないとしみじみと思います。
そして、これから益々世界は狭くなっていくことでしょう。
私たちの教え子が、広い世界に出たときに、そこで通用するものを、授けておいてあげたいと思うのです。
熱く、沢山語ってしまいましたが、
私たちは、「今」だけでなく、「未来」も視野に、そして、「世界」を視野にレッスンしているのです。
最後に、トンプソン1の1曲目の日本版とオリジナル版を掲載します。
特に英語の歌詞に注目して欲しいです。
フレーズの終わりが韻をふんでいたり、「耳(最初に出て来る)」と目と手をトレーニング(育てていこうね)するって、日本語では書いてないですね。
そして、言葉の強弱がそのまま音楽になっているのです。
日本人が日本語で音楽を学ぶって、こういう大きな壁があるのですね。。。。。
ふう~