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つくばみらい市のピアノ教室  グルーブとかノリとかフレーズ感とか | Factory of Dreams

コラム

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つくばみらい市のピアノ教室  グルーブとかノリとかフレーズ感とか

カテゴリ: 音楽・ピアノ

Studio Factory of Dreamsの生徒さんたちは、「音楽する」のが当たり前になっています。

それは、きっと生で身近に先生の演奏を見て聴いているからだと思うのです。

 

教室にはグランドピアノが2台あって、いつも先生は生徒の隣で「普通に」弾いているのです。

生徒さんたちは、それを「普通に」見て聴いているのです。

先生の体と手の動きやその使い方と、聴こえてくる音が一つになって、更に、程よい広さの空間に響く感触も「普通に」経験しているのです。

彼らは、見たり聴いたり感じたりしているものが基準値になっているのですね。

 

こんなエピソードがあります。

ある生徒さんが体験レッスンに来たときのことです。

まだまだ初歩でしたので、一緒に弾いてあげようと隣のピアノでアルペッジョをバラバラっと弾くと、お母さんが息を呑む様にビックリした表情になりました。

イントロを付けて、「さんはい」と一緒に弾いて、弾き終えると、しばし、お母さんは固まっていました。

 

レッスンが終わると、

「先生が子供と一緒に弾いてくれたので、ビックリしました。」

と。

 

私は、

だって、「どれど~」と弾いても、どんな「どれど~」かわからないでしょ。

だから、曲の感じを子どもがつかむために、初歩の生徒さんとは一緒に弾いているんです。

まず、どんな曲なのか、沢山音を加えて、可能な限りの演奏をして聴かせるんですよ。

そして、一緒に弾くんです。

そんな話をしました。

 

同じ曲でも、伴奏が変わると、曲の表情が変わることも、言葉では無くて、音から感じ取っていくのです。

どんなシンプルな曲でも、体の中がグルーブしていたり、ノリを感じていたり、フレーズを理解していると、音楽が楽しくなるのです。

いえ、これが、音楽なのです。

ただ楽譜を見て弾くのが音楽ではないのです。

 

それをどう教えるか。

いえ、これは、教えるものでもなく、心と体が感じ取っていくものなのです。

そして、上達してから教えるのではなく、「どれど~」しか弾けない時だからこそ「普通に」そのような環境に身を置くことが大切なのだと、声を大にして言いたい。

 

楽しくレッスンするとは、子供にやさしく接することではなくて、豊かな音楽経験を与えることなのです。

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