ダンスクラスの発表会を終えて
8月2日に、つくばみらい市内のホールで、ダンスクラスの発表会が開催されました。
開講当初は、数人で始まったダンスクラスですが、今では、沢山の生徒さんが通ってくださっています。
これは、フィナーレでの挨拶です。

今回も、客席から観ていて思うことがとても沢山ありました。
全て書ききれませんが、一言で言ったら、それは、「愛」という言葉で表現出来るのかなと思います。
講師の美穂先生の、踊ることにかける情熱、生徒さん一人一人にかける優しい思い、それらは、やはり「愛」なのでしょう。

レッスンに来たばかりで自信のない生徒さんには、
「大丈夫!出来るようになるから!」と明るく声をかけます。
高校生になってからFactory of Dreamsの門をたたいたふうちゃんにも、小さい頃から続けて来た生徒さんにも、分け隔てなく同じ様に思いをかけてくれるのです。
ふうちゃんは、ダンスに対して明確な目標を持って、美穂先生の元を訪れました。
その思いに応えるべく、先生が持っているものを惜しみなく伝えてくれるのです。
下の写真は、そのふうちゃんとのステージです。

それぞれの生徒さんに思いをかけることで、先生との間の信頼関係が築けていくのですね。
その中で生徒さんは、自分の好きなジャンルやスタイルを見つけていくのだと思います。
プロを目指して、その夢を叶えている生徒さんも沢山います。
Factory of Dreamsの夢は、それだけではなくて、表現することを通して、自分らしく生きて行くことに自信と誇りを持つことや、それぞれの夢を見つけて叶えていくためのベースを生徒さんと一緒に作っていくことです。
それが、このホームページのトップに書かれている「夢を育み叶える」という意味です。
「美穂先生にレッスンしてもらえたから、ここまで続けて来られたし、自分に自信を持って自分の表現が出来るようになりました」
多くの生徒さんや保護者の方々から、こんな声を良く聞きます。
高校3年生たちが、レッスンに一区切りをつけて、卒業して行きました。
それを受け継いで、次の世代が育っています。
Next Generation!!
私とバッハ大先生② ~インヴェンションー“濃密な愛”~
「私とバッハ大先生」と題して、シリーズで、「時系列」に沿って、バッハにまつわる楽譜、書籍、講座などとの出会いの中で私のバッハへの興味や理解などが深まっていく過程を書く予定でした。
が、「今」感じたことを書きたいとも思ってしまって、②は、昨日のことを書きます。
昨日(2026年7月26日)、初めてのバッハ講座を開催しました。
余りにも夢中で、写真も動画もないのが残念です。
お陰様で20人もの方がいらしてくださり、ありがたい限りです。
内容は、
・バッハさんってどんな人?~その生涯を家庭の側面から見てみる~
・平均律第一巻 1番ハ長調 プレリュード
・インヴェンョン 4番ニ短調
の3本立て。
90分があっという間で、もっと時間が欲しかったです。
いえいえ、いくらあっても足りない!!
そして、また、私の中で、思いが深まってしまいました。
■その中で、今回は、インヴェンョンについて書きます■
その前に、プレリュードを聴いて、受講くださった方々がそれぞれに感じたことを、自分の言葉で述べてくださったことも、ちょっと書きたいと思います。
「ずっと同じ音の形が続くのに、感じがかわっていく所がすごかった」(小5)
「長調なのに、淋しい感じがした」(小4)
「公園の湖の情景の様だった」(大人)
「空を飛んでいる様に感じた」(大人)
「朝から始まって、一日が終わる表現に感じた」(大人)
音楽は、それぞれが、自分の心で感じることが一番大切だと、私は思っています。
それぞれに、私が弾く音楽から感じ取っていただけるものがあった。
それだけでも今回の講座の意味はあったのかなと思いました。
さて、インヴェンションは・・・・
「聴いて感じる」だけでは、なかなか理解出来ない部分があるという話をしました。
音楽が好きな大人の方も、これから勉強を深めていく子どもたちも、バッハの音楽を理論的に理解していくことで、更に楽しみが増すという観点から、インヴェンションについて、お話をしました。
まず、2小節で一つのかたまりになっているサブジェクトを追ってみる。
カデンツを感じる(ヘミオラや半終止、偽終止も含めて)
↓
調性の変化
今回は、時間の都合で、ここまでしか話が出来ませんでした。
ちょっと出て来るポリリズムの面白さ
サブジェクトの音型の変化やゼクエンツのもたらす効果
平行調や属調への移行の仕方(4度進行の情緒的役割も含めて)、属調から原調への戻り方
などにも触れたかったのですが、割愛せざるをえず、とても残念でした。
この講座の後、残っていた高校生が、「バッハは、祈りがあって、とても美しく心に響く」ということを言ってくれたので、
「そうなんだよね。本当に美しい。音が美しく響く様に作られている」
と、小節の頭の音をつなげて弾いて聴かせました。
「ね、美しいよね」と。
その時、私は、ふと、
「バッハさんは、こんなことも音楽を美しくするにはとても大切だと、子どもたちに教えたのだろうか」と思ったのでした。
そして、インヴェンションは、彼の息子たちへの、そして音楽への、「濃密な愛が沢山詰まった作品なのだ!!」と、また一つ、私の中での思いが加わりました。
それは、自分の存在を誇示したり、地位や名誉を得るためではなく、誠実で真摯な、彼の生き方そのものであると、再認識するとともに、もっとバッハと向き合いたいと思った瞬間でした。そのために長生きしたい!!と。
つづく
私とバッハ大先生①
苦手な方が多いバッハですね。
私が大好きで尊敬してやまないバッハ大先生との様々な出会いを時々書きたいなと思って筆を執りました。
私が初めて弾いたバッハの曲は、インヴェンションでした。
小学6年生の時でした。
何の前知識もなく、次のレッスンで楽譜を用意して弾いてくる様にとのことで始めたバッハでした。
さっぱりわからないまま、でも、楽譜を見ながら何回も練習すれば、何となく弾けたので、一生懸命に練習している日々でした。
それから、三声シンフォニア、平均律へと進む訳ですが、「なんか良くわからないけれど、兎に角楽譜通りに弾く」これが、当時の私であり、レッスンでした。
そして、きっと多くの方が同じ様にレッスンを続けて、何となく難しい、よくわからない、苦手、と思っている方も多いと思うのです。
大きな転機は、大学生になってから、作曲家の大木英子女史の門下になったことです。
バッハのインヴェンションは、サブジェクトとコントラプンクトから成り立っていると、初めて教えて頂いたのでした。それまで、何となく感じていたことが、はっきりと形として理解出来た瞬間で、今でも強烈に覚えています。(まずは、モチーフを見つけて、どう展開されているかを見極めることが大事なのです)
数学の論証で、何となく同じ三角形なのは見てわかるけれど、理詰めで合同が証明された時の爽快感に似ています。
目から鱗とはこのことです。
プレリュードと小フーガ、インヴェンション、シンフォニア、平均律と段階を踏んでバッハの構築性のすばらしさも含めてしっかりと教えて頂いたのも、間にスカルラッティやフランス組曲なども織り交ぜながらレッスンを進めて頂けたのも、大変ありがたかったと思っています。
大木先生は、その師である、リストの孫弟子だという「イタリア人のおじいちゃん先生(大木先生がこう表現されていた)」から、多くを教えて頂いていたと常におっしゃっていました。幸運にも私はそれをおすそ分けして頂けたのでした。
大木先生からは、その出会いが無かったら、今、ピアノの先生をしていなかったと断言できるほど沢山のことを授けて頂きました。そして、非常に楽しく有意義な日々でした。
それでも、やはりバッハは難しく、練習は大変でした。
「バッハは疲れます」と先生に話した時、
「そう?私はね、疲れた時はバッハを弾くの。そうするとね、バッハ先生がそばで話しかけてくれている様な気がするのよね。特にイギリス組曲は模様の様に美しい。」
そうおっしゃるのでした。
疲れた時にバッハ!?
こんな複雑なの、無理!!
そう思いながらも、大木先生とのレッスンの日々が、やがて、バッハ大先生をとても親しみ深く、私自身の人生の傍らにいてくれる大切な存在へとつながっていくことのきっかけになるのです。
つづく
ヒューマンベイシス(リトミック)クラスが優遇されている訳
Studio Factory of Dreamsの0歳から4歳までのクラスには、優遇措置があります。
そして、それには、私たちの「願いと思い」が込められています。
どんな優遇措置かと言いますと、
【1】入会金が免除になります。
これは、その後、ピアノやダンスなどのクラスに上がる時にも適用されます。
【2】上のクラスに上がる時の体験レッスンが無料で何クラスでも受けられます。
【3】更に0歳児のクラスは、設備費も免除になります。
私たちの「思いと願い」
Studio Factory of Dreamsの開講当初、講師それぞれの専門性を生かしたレッスンをしていく予定でした。
スタジオのロゴには
---Dance Piano Art and Musical---
と書かれていることからもわかります。
そして、もちろん、今もそうしています。
しかしながら、レッスンをしていく中で、生徒さんたちの能力を大きく伸ばしていくには、「その前」がとても大事だという事を、レッスンの中で実感していったのです。
その前=7歳までです。特に4歳までが、表現芸術だけでなく、人生そのものに大きく関わっていることを私たちは目の当たりにして来ました。
この時期を逃さないでほしい!!
その思いと、一人でも多くの生徒さんが、表現することの楽しさや、人生の豊かさを自分のものにして欲しいという願いが、この優遇措置には込められているのです。
SNS上には沢山の情報とキャッチ―なコピーが溢れています。
それらに惑わされることなく、
「人間は、どんな順序で育っていくのか」
を知り、かけがえのない、そして2度とやってこない幼児期の過ごし方を選んで欲しいなと願っています。
間もなく発表会 つくばみらい市のダンス教室
6年前にStudio Factory of Dreamsが開講した当時の生徒数は、ピアノクラス・アートクラスは0、ミュージカルクラスが3、ダンスクラスはつくばカピオのリハーサル室でレッスンしていた生徒さん数名でした。
今では、Factory of Dreamsのクラスの中で、最も生徒数が多いのが、ダンスクラスです。
何と、総数80名程のダンス教室に成長しました。複数クラスを受講している生徒さんも多いので、延べ人数になると、もっと多いですね。
今年も11月9日にその発表会を予定しています。
先生は、ショーとしての舞台全体の構成、選曲、振付のみならず、会場との打ち合わせ、衣裳の選択や発注や衣裳合わせ、お手伝いのお願いやその打ち合わせ、リハーサルや当日のタイムスケジュール、お花やお弁当の手配、更にはプログラムやチケットの作成などなど、実に多岐に亘る仕事をこなしています。
沢山の仕事を抱えながら、全てのクラスの振付をし、立ち位置を決め、生徒さん一人一人の見せ場を作っていきます。どんなに沢山生徒がいても、多忙であっても、全ての生徒さんに心を配り、皆が達成感を味わえる様にと、先生は、心を砕きます。
それが、このスタジオの良さでもあると思いながら。
発表会が間もないダンスクラスをのぞいてみると、低学年の生徒さんたちを集めて、先生が何やら話をしています。

「舞台ってさあ、危ないものも沢山あるのね。照明の機材なんか触ったらやけどをしちゃうし。みんなはさあ、一番元気なクラスなのでね、ちゃんとお姉さんのいう事を聞いてください。」
「お姉さん」は、各クラスに1人ずつ入ってくれて、子どもたちをサポートしてくれる、信頼出来るお姉さんたちです。
全員が劇団クリエのメンバーで、勿論舞台経験もありますし、子どもの頃は、自分も「お姉さん」に沢山お世話になり、いつかあんなお姉さんになりたいという、憧れの気持ちを持って成長してきました。
お手伝いのお姉さんは、優しさだけではなく、的確な状況判断や、手際の良い段取りも求められます。
今回も、生徒さんたちは、お姉さんたちが袖で温かい眼差しで見守る中、きっとそれぞれの精一杯を表現してくれることでしょう。
今回のテーマは「progress」です。生徒さんたちの更なる前進を願ってのことでしょう。
主催する側は、まずは、安全に、無事に、幕を上げ、下ろすことに非常に心を配ります。そして、生徒さんたちが、安心して充分に自分を表現出来るための段取りを取り、本番に臨める様にすることが大事です。
また、観にいらしてくださった方にも、気持ちよくご覧いただける配慮も欠かせません。
チケットの配布は、内部申込のみで終了してしまいました。
客席数に限りがあるため、申し訳ございません。
何らかの形で本番の様子がご覧頂ける様に出来ると良いなと思っています。
生徒さん全員が、元気に本番を迎えられます様に。
つくばみらい市の脳科学の裏付けに基づいたレッスンをしている幼児教室
私(上原)は、こどもたちとの関わりを持つようになるまでは、「人が人たる所以」を、哲学や宗教や歴史的な観点からしか見てきていませんでした。そして、子どもはその対象ではなく、人間=大人でした。
大手音楽教室の幼児科講師として採用され、現場に出るまでの間の研修で、「4歳は耳が育つ時期」と、初めて知りました。
(当時の私にとってはとても衝撃的なことでしたが、実は、赤ちゃんはママのお腹の中にいる時から音を聴いていて、五感の中でも最も早く成長してしまうという事をその後、知ることになるのですが)
幼児科の講師になって、「なぜ幼児期なのか」ということが気になり始めました。自分自身が遊びの中で所謂音感というものを身に付けたり、即興で曲を作ったりするのが普通でしたが、それが出来ない音大出身の先生方が非常に多い事の裏付けもしたいと思いました。彼女たちの受けた教育と、私が育ってきた環境の相違点は何か、そしてこれから子どもたちに何をどう指導していくべきかという模索がありました。
以後、絶対音感を身に付けるための本や早期教育の本など、書店や楽器店で目にしたものを購入しては読みました。
ある書物に「絶対音感の臨界期は脳の言語野が確立する7歳」とありました。7歳までに絶対音感が身に付かなければ、生涯絶対音感を持つことは無いというのです。言語も7歳までに母語が取得出来ないと一生話すことが出来ないと書かれていました。3歳まで育った地域の方言が、一生声紋から消えないというのもかなり衝撃でした。
また別の書物では、楽しい日々は、創造脳である右脳を活性化させることも知りました。そして右脳では、脳の奥深く記憶され、その容量も左脳に比べてはるかに大きいことも知りました。そして、それらが感性や論理思考にどの様に結びついていくかと言うことも関心の対象でした。
やがて、音感もリズム感も身体感覚も、そして人格形成の基礎も、人生の本当に初期の限られた幼児期に臨界期が来てしまうことを知り、この時期の教育こそが、人生を左右すると確信したのです。ピアノ教室やダンス教室に通う前、勉強を始める前こそが重要だと。
気づけば、私のレッスン対象は、どんどん年齢が下がっていったのでした。
当然、周囲ではどんなレッスンをしているのだろうか?どんな幼児教育が注目されているのだろうか?と気になります。今は、ネットでも色々と検索出来ますので、色んな情報も入ってきます。実に様々なレッスンが存在しますが、教育を脳科学的な見地から構築しているレッスンプログラムは見当たりません。あるのかも知れませんけれど。
リトミック研究センターでの4年間の学び、リリーキンダーワールドナーサリーでの30年ほどのリトミック教室での模索、クリエ音楽教室での35年のレッスンの積み重ね、書物から得た知識と考察、それらを重ね合わせながら、以下の結論に達して行きました。
シンプルだけれど上質な音楽を聴き、それを脳が受け止め、心地よいと感じる。その音楽に合わせて揺れる・歩く・走る・跳ぶなどの表現を通して、音感やリズム感も含めた五感、身体感覚を育てる。
それは、幼児期にしか出来ないのです。
一言で言うなら、脳と体(感覚も含めて)を結びつける作業は、この時期に!!ということでしょうか。これは、生きていくための基礎、人としての基礎でもあるのです。そこをしっかり育てて、次の年齢のステップに進みたい。
それが、私たちがヒューマンベイシスのレッスンにこだわる所以です。リトミックではなくて、ヒューマンベイシスなのです。
このことについては、下記をご参照ください。
https://factoryofdreams.co.jp/column/102-hb/386-2023-12-20-02-01-40
これらが、脳科学を裏付けとして求めるきっかけ、そしてヒューマンベイシスと言うレッスンに辿り着いた大まかな経緯です。
ご興味を持っていただけましたら幸いです。
つくばみらい市のチェロ教室
みらい平駅隣のStudio Factory of Dreamsでは、1月からチェロ教室が始まっています。
昨年12月のピアノ・音楽クラスの発表会のゲストにチェリストを招き、子どもたちと共演して頂いたことがきっかけで、「チェロを習いたい!!」という声が上がりました。
1月に体験レッスンをして、そのままレッスンが始まりました。
講師は、チェリストの安井総太郎先生です。


先生のお人柄は、優しく柔らかく深みのあるチェロそのものの様です。
小さい生徒さんには、目線を合わせてご指導くださいます。
大人の生徒さんとは、最近、デュオも楽しんでいる様です。
私たちFactory of Dreamsのレッスンは、「ゆっくり 楽しく そして本物を」をモットーにしています。
それにピッタリの先生です。
以下は、体験レッスンを終えて、大人の生徒さんからのメッセージです。
昨日のチェロ教室体験は、とても楽しかったです。
安井先生の音色がとても美しく、感動しました。
私はチェロは持ってはいますが、弾けるとは程遠いレベルです。
〇〇〇で集団レッスンを受けていましたが、音をどのように出してどう繋げていくかを丁寧に教えていただいたのは初めてだったので、ちょっと、世界が変わるくらいびっくりしました。
また、小学4年生の生徒さんは、
「難しいけど、楽しい!」とレッスンの感想を伝えてくれました。
彼女は、毎回チェロを背中に背負って、ニコニコしながらレッスンにやって来ます。
やっぱり音楽って、毎回のレッスンに「音楽する楽しさ」があって、レッスンが待ち遠しくなくちゃ!!ですよね。
更に、今月には、ミニコンサートがあります。
先生は、それぞれの生徒さんと一緒に弾いてくださるそうです。
実は、先生の演奏も、とても楽しみにしています。
つくばみらい市のピアノ教室 Factory of Dreams ピアノって何のために習うの?
先日、双子の大学生の教え子が遊びに来てくれました。
昔話に花が咲き、教育論、人生論、彼らが目指している仕事(看護師)について、その中でどんなことがやりたいか、などなど、実に多岐に亘って、一緒に語り合いました。
彼らとの話の中で、嬉しかったことが沢山あります。
主なことは、下記の様なことです。
一つは、彼らが、自らの頭で考えたり、心で感じたり、傷ついたり迷ったり悩んだりしながら、ポジティブに生きているということ。
もう一つは、音楽などの芸術は何のために存在するのか、小さい頃から共に過ごした時間の中で、しっかりと感じ取り、人生の根源的な大切なことと結びつけていること。
そして、自分はどうありたいかを求め続けていること。
思い出を語る中で、ピアノ教室なのに、歌ったり踊ったり、アンサンブルをしたり、伴奏をしたり、小さい子の発表会のお手伝いをしたり、本当に盛りだくさんで楽しかったというのです。
そして、最も心に残っているのが、プロのオーケストラと、ピアノコンチェルトのコンサートをしたことだそうです。
「音楽は、誰かと歓びを分かち合うためにある」という信条の元、
「子ども時代に、良い大人と出会わせてあげたい」
「ひたむきに音楽と向き合う機会を作ってあげたい」
そんな思いから、コンチェルトのコンサートを5年に一度、記念コンサートとして開催してきました。
上原が主催していたクリエ音楽教室では、優劣を競うのではなく、音楽を感じ自分らしい演奏が出きることを大切にしてきました。
それは、表現することの本質でもあり、私が大切にしている人生観の根底にあるものでもあるのです。
コンチェルトのリハーサルや、本番でも、それぞれが、他の演奏者にもエールを送り、リスペクトする姿は、心が温まります。プロのオケのメンバーも、子どもたち一人一人を温かく見守り、寄り添って演奏してくださいます。
みんながこんな風だったら、世界はきっと平和なのに、と、いつも思うのです。
「それにしても、本当に二人共練習をしてこなかったね~。お母さんに、練習しないならやめなさいって言われなかったの?」と聞くと、
「やめなさいとは、言われなかった。」
顔を合わせて「ね」と言うのです。
「言われなくて良かったね~。」
やめていたら、今の彼らの、音楽を楽しむ日々は無かったですからね。
「お母さん、ありがとう」ですね。
妹のHちゃんは、楽譜を見て弾く派。
兄のT君は、気持ちいい音を探して弾くのだそうです。レパートリーの中心はJポップ。
実習先の施設でピアノを弾く機会があり、とても喜んでくれたと話してくれました。
音楽療法にも興味があるけれど、そして、そんなことを仕事にしたいけれど、まだまだ日本では、ボランティアという感覚が強いことや、大学や専門学校にも、音楽療法科がないことも、話題になりました。これからきっと学ぶ場も出来て来るだろうし、仕事として認められる様になってくると思うけれど、それまでは、ボランティアであっても、やっぱりさあ、音楽を通して元気になってもらえたり、喜んでもらえるとか、看護師の仕事の合間にでも音楽が出来るっていいよね、という様な話もしました。
音楽って、やっぱり、人と競うためじゃなくて、豊かになるためにある。そして、人は、心が動いた時に、「生きている喜び」を感じ、「生きていて良かった」と思うと、この年になっても思っています。そう、ピアノは、豊かになるために、習うのだと、私は強く思い続けています。
彼らが、ピアノを弾くテクニックや理論だけでなく、スピリッツも学んでくれていることが、何よりも嬉しかった、二人の訪問でした。

ミュージカルクラスの発表会を終えて
1年間練習してきたミュージカルクラスの発表会が、無事に終わりました。
参加者21名中、今回初めての発表会を迎えた生徒さんは、11人もいました。初参加の生徒さんも含めて、みんな堂々と発表が出来ました。このことは、きっと大きな自信につながっていくことと思います。
ミュージカル作品は、ただ歌が上手い、ダンスが踊れるというだけでは成立しません。
一人一人が作品についてや役の気持ちを理解することや、役毎の団結力や、周囲への配慮も必要です。セリフも言うだけではなくて、相手のセリフを受けて、心が「役として」動き、反応しなければなりません。
自分と向き合い、作品と向き合い、役と向き合い、自分を高めると同時に、「相手ありき」のものなのです。
劇場入りすると、子どもたちは、どんどん変わっていきます。
背筋が伸び、踊りが大きくなり、声も大きくなり、心も一つになっていきます。
劇場と言うイレギュラーなこの空間は、魔法の箱の様です。
舞台で発表する、お客様に観て頂く、という事を通して、より多くのお客様に作品を届けるために、子どもたちは、劇場入りしてからの2日間で、目を見張る成長を遂げるのです。
本番でのお客様の温かい拍手で、子どもたちは更に成長し、充実感や達成感を味わい、そして自信を身に付けていきます。
そこに、スポーツの様な勝ち負けが無いことも、皆で作品を作ることの魅力だと、私たちは思っています。
今回も、沢山のお客様が見守ってくださる中で、この発表会が一人一人の生徒さんの成長につながっていきましたこと、無事に幕を下ろせましたことに感謝して、コラムを通して、より多くの方たちにミュージカルの魅力と発表することの意味をお伝えしたいと思いました。
つくばみらい市のピアノ教室 ~発表会曲のアレンジを終えて~
12月8日のノバホールで開催する、音楽・ピアノクラスの発表会の楽譜を、今回も書きました。
オリジナル曲と、アレンジと半々くらいでしょうか。
一昨日、昨日と、プログラム最後の2曲のレッスンをして、音になったものを聴いて、改めて思うことがありました。
チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より、雪の精のワルツ、そしてルロイ アンダーソン作曲「そりすべり」です。
一昨日は、チェロと打楽器を加えて、「そりすべり」を合わせました。
メロディはもちろん、擬音や、チェロのオブリガード、そして、曲の途中のブレイクや、後半の変化など、実に楽しく、レッスンしていてもワクワクして来ます。
そして昨日は、「雪の精のワルツ」の合わせでした。
指導担当の奏子先生が、「すごくいいアレンジです」と、オーケストラスコアから落としたピアノアレンジ譜をほめてくれていたので、どこが良いのかなというのも、ちょっと気になっていました。
そして、再認識したのが、チャイコフスキーのオーケストレーションの凄さです。
ピアノ譜に落とす力では無いです(笑)
雪の精の儚い美しさ、繊細な煌びやかさと、その底に流れる中低音の暗示的な音。中音のメロディに重ならず美しく鳴る、高音の細やかな音たち。それらを、そのままピアノ譜にしただけで、厚みのある華やかな曲になっていたのです。
逆に、そりすべりは、弦楽器と金管楽器の掛け合いなどは、本来は面白いのですが、第1ピアノと第2ピアノの掛け合いですと、同じ音色の音が重なってしまって、今一なのです。
中音部のメロディも、後打ちとかさなってしまうし・・・・だからと言って音域を変えると、違うアレンジになってしまいます。実は、なかなか苦戦しました。
レッスンの後、奏子先生と、夕飯を共にしながら、オーケストレーションについてや、子どもたちにさせたい音楽経験についてなど、多いに語り合ったのでした。
チャイコフスキーの3大バレエシリーズとかも、発表会でやりたいねえなどと、夢もまた膨らんだのでした。
コンクール!コンクール!!
それも良いかも知れないけれど、友だちの音を聴いて合わせたり、ちょっと待ってあげたり、バランスを取ったり、こんな経験も大事だよね。
でもね、「入賞」とか、「予選通過」とか、目に見えるけれど、「経験」って、目には見えないからね。
子どもたちが大人になった時に、この「経験」がいかに豊かで貴重だったか気づくと思うけれどね。









